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The New Takeuchi Journal Plus+

On The Web Worldwide Since 2001.01.01

BRUTUS7/15号

野球

巨人vs広島戦は、後半白熱した。東出が8回に勝ち越し打、9回に梵がセンター前ヒットのあと二盗三盗を決め、最終的には満塁になるも山口が苦手の緒方を気迫で抑えるという、しびれるような展開。巨人も9回裏、亀井が出塁すると盗塁を決めるというお返しのようなかたちで結局は永川がおさえて広島が逃げ切った。


試合中、強烈な広告がずっと目に入っていた。バックネット下に「全国民に捧げる、読売巨人軍特集」という雑誌BRUTUSの広告があって、どうしても読みたくなった私は明日会社に行けば読めるのにもかかわらず、コンビニにダッシュしてしまった。


家に帰ってパラパラとめくったのだが、うん、これはおもしろい。やっぱり週刊ベースボールとはちがうね。そもそも、野球が切り口じゃなくて巨人軍が切り口なのが新しい。イヤーブックみたいなのも、こんなつくりでいいんじゃないかね。


自分は、ロッテと阪神を好んでいるわけで、今年は臥薪嘗胆の気持ちで過ごしている。快走する巨人は憎いはずだが、正直、原辰徳が監督なのでけっこう好きなんだよなぁ。原は自分が子供のころ巨人の4番でONと常に比較され、すごく悔しい思いをしていたと思う。自分はそんなこと知るわけもなく、「原のホームランはしょっぱいなあ」とかバカにしていた。


大人になると、いろいろわかってくるわけで考え方も変わってくる。原はフロントともめて、監督を下ろされた。正確にはもめたというより原が我慢して退いたようなものだろう。それからまた呼び戻された原は、育成選手や子飼いの若手を起用しはじめた。自分としては巨額補強を進めるフロントへのあてつけだと思っている。しかも、それで結果を出しているわけだからたいしたものだ。選手としては超えられなかったが、少なくとも監督としてはONの同年齢時より上じゃないかと思う。


個人的な今年のプロ野球の名シーンがある。4月25日の巨人中日戦で、WBCを辞退した岩瀬からWBC戦士の亀井がサヨナラホームランを打ったシーンだ。冷徹な現実主義の落合と理想主義の原の代理戦争ともいうべき打席で、亀井が結果を出したのだ。正直、WBCではあまり出番がなかった亀井だが、WBC番外編ともいうべき打席で打ってくれてよかった。理想がつらい現実にひびを入れる瞬間を見た自分は、興奮を抑え切れなかった。


とまあ、原監督はすごく魅力的だ。真弓監督も志も新たにがんばっていただきたいと思うしだいだ。