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「走れメロスマラソン」その1

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今年、自分の中で流行っている地方マラソン行脚に出かけてきた。今回の目的地は青森。「走れメロスマラソン」という太宰治生誕100周年記念イベントに参加してきた。青森といっても青森市ではなく、五所川原市とか金木町とか、THE津軽といった地域が舞台である。


生誕100周年を記念したイベントがたくさん行われているのだが、そのなかに太宰治検定というものがあった。わたしはけっこう太宰治が好きなので、20日に検定を受けて、翌21日にハーフマラソンを走るという計画を立てた。JRで行くより安いということもあり、弘前までは深夜バスで往復することにした。


太宰治検定は、小説「津軽」と「津軽」のバックグラウンドを解説した公式テストから出題されるとのことだった。わたしはテキストを通販で購入し、勉強する準備は1週間くらい前までにできていたのだが、なかなか取り掛かろうとしなかった。学生時代からの一流の引き伸ばし作戦だ。


なんとか小説「津軽」を前日までに再読し終えたのだが、公式テキストはペラペラめくった程度。作戦としてはテスト当日の午前中にテキストを詰め込むという方法をとることにした。公式ホームページに模試が掲載されていたのだが、見て自信をなくすとイヤなので、見るのをやめておいた。


午前7時に深夜バスは、弘前に着いた。ここからのプランは、まず弘前駅からイオン柏ショッピングセンター直行無料バスに乗る。五所川原市にほど近い、つがる市柏にあるショッピングセンターまで無料で行くことが出来る。さらに、そこから五所川原駅までの無料バスを使うと電車で480円かかる旅程をタダで行けることになるという貧乏くさい作戦である。


弘前ミスドで勉強、無料バスで勉強、ショッピングセンターのソファで勉強。おそらく、免許の試験以来10年ぶりくらいのテストとなるので、大変まじめに暗記を試みる。午前中が終わったころには、インスタント「津軽」通になっていた。


午後イチで、ホテルのチェックインとマラソンの受付を済ます。五所川原駅から1キロくらいのところに「エルムの街」というショッピングセンターがあって、そこの近くにホテルがあり、マラソンのスタートもそのあたりになる。ちなみに検定は、そこから1キロないくらいの五所川原第一中学校で行われた。


受験会場の中学校に入るのもちょっとわくわくした。そもそも用事もないのに中学校に行くことなんてないからだ。試験まで少し時間があったので復習する。ちょっと自信が出てきた。ちなみに100問中、70問正解すれば合格らしい。まあ、落ちたところで自尊心がわずかに傷つくくらいなのだが、それは落ちていい理由にならない。


校内放送が流れて、試験開始。さすがにさっき読んだだけあってスラスラ解ける。自分の記憶力もかなり危うくなってきているのだが、さすがに数時間はもつようだ。ちなみにわたしは小説「津軽」は、それほどお気に入りの作品ではなかったのだが、何度も読み返していたらすごく好きになってきた。太宰治は、言わなきゃいいのに・・ってことをいちいち付け加えることで、良い話を転ばせたりする。そのおかげでウェットになりすぎず、今読んでもアホだなぁと笑える。前半の酒を燃料にして旅をするところなんて最高におもしろい。


さて、テストは90分なのだが、終わった人から30分後に退出して良いルールだ。自分は、元気に手を上げて1番に退出した。玄関を出ると新聞記者の人にインタビューされ、翌日の新聞にえらそうなコメントが載っていた。

太宰治検定450人が受検 五所川原と東京で

作家太宰治(1909〜48年)の生誕100年を記念した「太宰治検定」が20日、生まれ故郷の青森県五所川原市と東京都三鷹市で行われ、両会場で約450人が受検した。


五所川原市では約240人が参加。1時間半で、作品「津軽」や太宰自身の問題から津軽地方の歴史文化まで、三肢択一の100問に挑んだ。


五所川原市まちづくりNPO法人「おおまち第2集客施設整備推進協議会」と「かなぎ元気倶楽部」が主催した。


東京都の会社員竹内公平さん(33)は「『津軽』を読み返して勉強したのが生きた。あらためて太宰について知る機会になった」と話した。正答率7割以上で合格。合格者には認定証と太宰の横顔と万年筆がデザインされたピンバッジが贈られる。発表は7月6日。
河北新報

http://www.kahoku.co.jp/news/2009/06/20090621t25019.htm

太宰治検定に県内外450人挑戦

「ね、なぜ旅に出るの?」「○○○からさ」。○に入る言葉は―。太宰治検定が20日、五所川原市と東京都三鷹市の3会場で行われた。挑戦した15歳から83歳までの450人(五所川原会場241人、三鷹2会場合わせ209人)は、小説「津軽」を中心に出題された100問の選択問題に真剣な表情で取り組んだ。


検定は、NPO法人おおまち第2集客施設整備推進協議会とNPO法人かなぎ元気倶楽部でつくる実行委員会が主催。太宰生誕100年を記念して初めて行い、今後も毎年開催する。検定は70点以上が合格で、合格者には認定証と記念バッジが贈られる。


3会場のうち、五所川原市五所川原第一中学校会場では、試験開始の合図とともに受検者が一斉に問題に取り組んだ。試験では「生家に太宰が到着した時、兄たちは2階のどの部屋でお酒を飲んでいたか」「次の三つの太宰作品の中で、津軽地方が舞台でないものはどれ」など、作品や家族、地域などについて幅広く出題された。


試験を終えた東京都文京区の会社員竹内公平さん(33)は「太宰ファンで、走れメロスマラソンにも出場するため五所川原会場で受検した。勉強の成果が出せた。マラソンも良い成績になれば」と笑顔で話した。


青森市のサービス業岩間史恵さん(29)は「試験は思ったよりも簡単だった。来年以降も毎年挑戦したい」と話した。


同日夜は、参加者交流会も行われた。21日は答え合わせツアーが行われる。
陸奥新報

http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/06/7081.html