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「ターミネーター3」

昨日、テレビでやってたのを録画したんで見てみた。いや〜すげぇ笑った。もしかすると、映画見ていてあんなに大爆笑したのは初めてじゃないかってくらい笑った。自分は見終わったあとにyahooの映画レビューを見るのを楽しみにしているんだけれど、レビューでは2.57点!非常に評価が低い・・。みんな、まじめに見すぎだ。


わたしの笑ったところをいくつかあげてみよう。まず、シュワ演じるターミネーターT-800がやたらとサングラスにこだわるところ。ストリップ劇場で奪った服にエルトン・ジョン風サングラスが入っていて、一旦はかけてみるのだが気に入らなかったらしく投げ捨て、踏みつける。その後も車に置いてあるグラサン、ampmで売っているグラサンなどに興味を示す。


そもそもストリップ劇場のシーン自体が大爆笑だ。ターミネーターが洋服を奪い取るシーンは毎回楽しいが、3ではすごいね。よりによってストリップ劇場、しかもレディースデイにぶつかっちゃうというミラクル。中に入ると、中の客は、全裸シュワを怪しむどころか「ワ〜オ!」って感じで迎えちゃう。つまり、あのシーンは、ストリップ劇場の客=映画鑑賞している我々、という比喩になっている。


この時点で、まじめに見ちゃダメでしょ。あのシーンが示すのは「ようこそゲテモノ小屋へ!」ってことなのだ。劇中の人物が観客を意識したとき、その作品は自己批評的な性質を帯びて、パロディっぽくならざるを得ない。ターミネーター3が笑えるのは、作り手がそれを意識しているかどうかは怪しいが、結果的にパロディになっている。そう思えば、ラストも参ったなぁ・・くらいで済む。


ターミ姉さんこと、T−X。つくばエキスプレスではない。この姉さんも笑える。登場シーンでは、ショーウインドウに登場したから、そこから洋服をみつくろうのかな・・と思わせて、なぜか民間人を襲わせる。バックからのシルエットがものすごくセクシーでサービスショットだが、バストトップは髪の毛で見せないという意地悪な演出だ。


これはテレビ版を見たので、本当はカットしてあるのかもしれないけど、姉さんは警官にスピード違反で捕まったとき、下着の広告を見て胸を大きくする。これは警官に対して色仕掛けだな・・と思ったら「その銃、素敵・・」とか言ったところで別のシーンに移ってしまう。ええ〜っ、それはないでしょ!自分だったら、警官に卑猥なセリフのひとつでも言わせて、胸に触ろうとしたところで殺され銃を奪われるという展開にする。というか絶対カットされてると信じたい。いずれ調査だ。


シュワと姉さんの戦いも大爆笑シーンが満載だ。とくに基地のトイレで戦うところは、完全に悪ふざけだ。便器で頭をぶん殴ったり、便器に頭から突っ込んだり、挙句の果てには姉さんがシュワの股間をつかんで吹っ飛ぶシーンまである。もうめちゃくちゃだ。


それでも序盤のカーチェイスシーンは、「うわ〜すげ〜すげ〜」というしかない大迫力。そもそも、姉さんはクレーン車に乗る必然はまったくないわけで、あのクレーン大暴れシーン先にあり気で、あのシチュエーションがつくられているという・・なんてつまんないことは言いっこなしだ。


まじめな話、演出のそこかしこにひどいなぁという部分もあるので、一例を挙げたい。T−Xは、反乱軍中心メンバーを殺害するために送り込まれたのだが、そのへんがすべてシュワの言葉で説明されてしまう。第1作を思い浮かべてもらいたいのだが、そこでは電話帳がキーになっている。セリフはまったくないが、シュワはターゲットを見つけ、リースはヒントを得る、そしてサラは自分が次の標的だと知る。観客は映像だけで、3人の位置づけを理解できるという古典的だが、映画らしい表現だった。


ターミネーター3は、相当楽しめたが、自分は笑わされたのではなく、笑っちゃったのだ。作り手の意図とかは関係なしに。いい映画かどうかと聞かれたら、ひどい映画だと答えざるを得ないが、でもおもしろいよとフォローしたい。今週、ターミネーター4をぜひ見たいと思っているのだが、できれば「いい映画だ」と答えたいものだ。