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キャンプ場プロレス

道志村のキャンプ場にきている。藤野駅から自転車で30キロ。車で来るとわからないんだけれど、けっこうアップダウンがあってきつい。そして道がおもしろくない。


キャンプ場は雨の予報にも関わらず爽やか。メールを打っているわたしの耳にもせせらぎの音が入ってきたり、首すじに昆虫が這いよってきてビクッとしたりしている。


で、ここでプロレスが行われるわけだ。リングはない。広場みたいなところでやるみたいだ。けっこうな人数がきている。150人くらいいるんじゃないか?アメリカでは同時刻にUFCをやっている。ダンヘンがトキーニョと生き残りをかけた戦いに挑んでいるなか道志村ではキャンプ場プロレスだ。のちほど続きを書きます。


→続き


試合は20分遅れてスタート。ラジカセからいつものDDT興行のように「INTO THE LIGHT」が流れてくる。広場を囲むようにお客さんが並んでいる。なんか、ランバージャックデスマッチみたいだ。最初にアントンが拡声器を持って入場。「ヤッホー!」と客をあおる。まあ、前代未聞のあおりだろう。


続いて坂井登場。登山の格好。おそらく、あの場にいる人間の中でアウトドアっぽい格好をしていたのは坂井と私だけ。そこで格好を細かく説明するとザックはICIのPAINE、服はアンダーアーマーがメインで最初はパタゴニアのベストも着ていた。靴はキャラバンの沢登り用、ハイドレーションはたぶんプラティパス。ちなみに試合中もずっと着たまま。


飯伏の入場あたりでラジカセが音飛びしはじめる。昨日は、武道館で試合をやっていたのになんて男だ。プロレス界は飯伏をもっともっと大事にすべきだ。若くてかっこよくて、プロレスができて、さらにクレイジーなのは飯伏くらいだ。この日の試合でも後半はすごいことをしていた。三四郎はラジカセが壊れているのに、なんとなーく「FIRE」っぽく入場。

試合開始後、最初は広場での戦い。ときおり木にぶつけたりしているが、基本的には見えないコーナーやロープを使ったりして普通っぽい試合運び。まあ、ロープがある「つもり」っていうのは普通じゃないんだけど。そのうち砂利の上での攻防が地味に選手の体を痛めつけはじめる。擦り傷がたくさんできはじめた。


10分過ぎ、三四郎と坂井が場外へ。いや、広場の外へ。2万坪の敷地が戦場なのだ。お客さんもぞろぞろついていく。斜面も多かったりするので意外に大変。ヒールのある靴のお客さんなんて、動けやしない。川方面に移動した三四郎は坂井を斜面から突き落とし水の中へ。負けじと坂井は滝つぼに三四郎を押し込む。

そこにアントンと飯伏も加わり、橋の上からのダイブ、崖からの突き落としなど、もはやなんだかわからないことになってきた。三四郎はアントンをトイレに押し込むなどしてダメージを蓄積させる。そのうち、アントン・飯伏、坂井・三四郎のふた手に分かれての戦いに移って行く。


自分も片方しか見られなかったのだが、アントン・飯伏は川、というか渓流で戦う。アントンは岩に頭をぶつけ流血しはじめた。危ない場所になってきたのでお客さんも近づけない。DDTのお客さんはえらいのでそのへんの空気は読んで近づかない。大人だ。でも、休みの日にキャンプ場にプロレスを見に来ちゃう、ちょいダメな大人だ。


しばらくすると山の上のほうから煙が上がった。坂井が花火を持ち出したらしい。お客さんもそっちが面白そうになってきたので一気に流れる。自分もそっちに向かう。途中で伊橋剛太がテントからでてきた・・ことになっていたみたい。坂井は打ち上げ花火に火をつけ水平に持つ。花火業界では『絶対禁止』だろうが男性の9割は中高生のころにやっているはずだ。わたしだってロケット花火を海辺に50本並べて一気に着火したりしたもんさ・・(遠い目で)。

広場では、飯伏が花火を手にしている。なぜか松井レフェリーが火をつける手伝いをしている。飯伏は火のついたロケット花火を持ったままウロウロして暴発!なに考えてるんだ?拡声器からは「本当に危険です!」とのアナウンス。見てりゃわかるわい!連発の打ち上げ花火をもった三四郎が伊橋を狙う。けっこうよけてる。すごい!でも最後には当たってた。心配なのは火事だけだ。その後坂井がホースをもってやってきて消火活動。


舞台はニジマスつかみどり池に移動。水中でのいろんなやりとりのあとで伊橋をコーナーに見立て、飯伏がムーンサルトスリーカウント。そうか、そういやプロレスだった。楽しすぎて忘れてた。なんとも1時間弱はやってたんじゃないか?


ここで主催者の双子(キャンプ場を経営している元お笑いの人、アドリブがびっくりするほど効かない。いまなら「あらびき団」でられます)が山賊が出て困っているので助けてくれとの陳情。三四郎たち「なんのためのプロレスだったんだ!」と突っ込むが山賊たち登場。山賊はディーノ、ウラノたち。


なぜかデッキブラシを振り回すディーノ。酋長らしい。つーか、山賊で酋長って・・なんだよ!伊橋が通訳。太古からプロレスの源流を守っている一族だという。なんのこっちゃわからないが試合開始。大暴れの後に再び池に。飯伏がムーンサルト失敗して池の中の石に頭をぶつけたりしてる。最後はアントンが酋長(ディーノ)の山賊ドライバー(男色ドライバー)に文字通り沈む。山賊勝利。

ここで皆、素に戻り「なんだよ、ディーノじゃないか〜」的な感じになりエンディング。最後はちょっとグダグダになりかけたが(双子が悪い!)、三四郎が「ヤッホー!」観客も「ヤッホー!」と答えるやまびこ締め。いい終わり方だった。双子は来年もやるといっていたが第二回はあるのだろうか?すばらしい伝説的興行だった。その場に立ち会えたことが幸せでならない。もしかしたらだけど、これまで見てきたものの中で一番おもしろかったかもしれない。ちょっと頭の整理がつかないので、また機会を設けて書きたいと思っている。