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The New Takeuchi Journal Plus+

On The Web Worldwide Since 2001.01.01

DIG

いろいろと働いたが、その話はさておき、夜「DIG」というドキュメンタリー映画のDVDを見た。ブライアン・ジョーンズタウン・マサカー(以下BJM)とダンディ・ウォーホルズ(以下DW)の7年間を撮り続けたものだ。


自分はBJMのベスト盤を持っていたりする。たいして聴き込んでいないが、感想は60年代に憧れた自己陶酔サウンド・・という感じ。キャッチーな部分は皆無だった。なんといっても名前負けしてしまっている気がした。


この映画の中では、BJMのアントン・ニューコムがなんといっても主人公。薬漬けでクレイジー、でも楽器はなんでも弾けて(自称80種類!)、山のように作曲する。業界人は口をそろえて、「ヤツは天才」というのだが、性格と価値観に問題があるので皆離れていく。


業界向けのショウケースギグでも途中でキレて中止しちゃうし、ほとんどのライブでメンバーか客と殴り合いのケンカになる。まったくどうしようもないのだが、それでも業界の注目は浴び続ける。


DWはBJMと同じような出自で仲も良かったりもしたのだが、キャピトルと契約したころから少しずつ溝ができてくる。最初はメジャーのやり方に違和感を感じていたのだが、売れてきたころには慣れはじめ、最終的にはレディングフェスティバルに出たり、ボーダフォンのCMに曲が使われたりと順調。


DWはサウンドも段々とキレが増してきて、今風になってきた。一方のBJMはその正反対。ドラッグやりすぎのダルなサウンドになってきて、そのたたずまいは時代を逆行している。後者のほうが、なんとなくロックっぽいのだが映画を見ていると、とても痛々しい。一生、幸せになれなそうだ。自分は後半では、アントンがいつ死ぬのかハラハラして見ていた。結局、死んだりはしないのだが、死んだとしてもまったく不思議でない不気味な緊張感が漂っていた。


後半のライブの映像では、まじめに曲をやろうとしても客からモノが投げつけられたりしていた。もはやBJMのライブには暴動しか期待されていないようだった。アントンは「子供にも会えていない」という字幕が出たが、英語のテロップでは「許されていない・・」という意味の書かれ方をしていた。ドラッグ中毒のため、子供に会うことを禁止されているのだろう。


たしかに7年撮ったのはすごいのだけれども、それだけ撮ったらもっとおもしろくなりそうなものだけど・・。だって、ほとんどのドキュメンタリーはそんなに時間をかけていないのにけっこうおもしろいもの。期待していたので、ちょっと残念だった。決してつまらないわけじゃないけど・・。