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「悪夢探偵」

「それではHSS連盟発足を記念して乾杯!」・・・って原田さん意味分からないですよ。そうしたら「HSS」=hitomiすぐ死ね」の意味だという。という話を皮切りに、みなさんの「悪夢探偵」批評が始まった。というか、原田さんと丸さんによるhitomi批判が始まった。


どうやら、この映画のなかのhitomiの演技は酷かったらしい。それもかなり・・・原田さんいわく過去30年で最も悪い演技だという。ということは100年のなかで3本に入る酷さ。これは歴史的快挙?とにかく、ありとあらゆる部分で酷かったらしいのだが、自分には全然分からなかったのだ。


自分はこの映画の流血シーン、スプラッター乗りの描写に耐えるのに必死でとても批評できる状態ではなかった。映画なんてどうでもいいから、この試練に耐えた自分を誉めてやりたい。そして誰でもいいから誉めてくれ。そんな気分だった。


今に始まった話ではないが、ホラー的な描写が苦手だ。なんでぇ、あんなもの作り物じゃないか!と分かってはいるのだが、そんな開き直りを許さない圧倒的な感情に押し流されてしまう。ところが今回は「慣れて」しまったのだ。この映画では3人の人間がむごたらしい死に方をする。刃物を自分に突き立て、何度も何度も体をえぐる。


この「何度も何度も」がポイントらしく、1度目は怖いのだが、2度目は慣れてくる。3度目はもっと慣れてくる。何度も何度も繰り返すと初期恐怖が薄らいできて、あ〜ハイハイ、もういいよ、カットカット、くらいの気持ちになってしまうから恐ろしい。


そのうえで映画を振り返ると、たしかにhitomiは酷かった。思えば最後もセリフが本来いらなさそうなシーン(ちょっと松田龍平のことを好きかもという感情を出す場面)なのに、よくわからないラーメンがなんとか・・・という会話をはさむ。これは目とか表情で「好き」という感情をかもしだせないから、制作サイドでしぶしぶ入れた会話じゃないかと思う。


なにより原田さんじゃないけど、hitomiが生き残っても、あまりうれしくないというところに、自分の気持ちは集約されてしまう。で、生き残ったからなんなの?と感じてしまうのだ。一応ヒロインなのだから、助かってよかったぁ、という気持ちにさせてほしい。というより、ほぼ唯一の女性キャストなんだから、観客のhitomiを・・じゃなかった、瞳を独占できるわけだ。だから、もっと釘付けにできなければいけない。


あとになって考えると、やっぱりhitomiはダメかもしれない。ただ、あの棒読み演技のおかげでホラー描写がグダグダになっているということもまた真実。そのせいもあって自分は最後までなんとか映画を見ることもできた。ということは、hitomiなくしては自分の「悪夢探偵」はなかった。じゃあ、hitomiは偉大なのか?・・いや、それに対してはキッパリ「否」と答えたい。