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「花よりもなほ」

チケット還元週間ということで、今週末から来週にかけて原田さんに映画と飯をおごってもらいまくることになった。一人暮らしになった自分にとっては奇跡のような出来事である。その第一弾として、本日一本目は是枝監督の「花よりもなほ」を新宿で鑑賞してきた。


この週末、自分は大変忙しい。PRIDEのPPVを実家で録画&編集しなければいけないし、美容院で髪を切る必要もあった。実家に帰りつつ、新宿に行ったりするという、なかなかハードスケジュールなのであった。おまけにW杯はやっているわ、バーゲンのCD屋に行ったりしなければいけないなど、細々とした用事はいくらでもあった。


今回見たのは歌舞伎町のジョイシネマ。映画の日ということで1000円だったが、客の入りは6割程度か。意外と空いていた。はじまる前には、「サイレントヒル」の予告編が上映され、自分は恐怖におののいた。予告編を見に来たわけではないのに、これだけ怖い思いをさせられると頭にくる。怖い映画なんて見たくないからユーモアのある時代劇を見に来たのである。


この映画で特筆すべきは小汚い長屋風景だろう。通常、長屋というのは人情の巣窟として描かれる。この映画でも人情にはあふれているのだが、それ以上にゴミ溜めのような汚さが印象的だ。実際の長屋はこんなものだったのだろう。


ほかには台詞回しやギャグが現代風すぎるという印象を受けたが、そういうところを突っ込む映画ではないのでヨシとしよう。実は一箇所ウルっときたところがあった。宮沢りえ演じる未亡人の子供(父が死んだことを隠されている)が岡田に向かって、実は父親がなくなっていることを知っていることを打ち明ける場面だ。そのことを母上(宮沢りえ)には言わないでほしいというのだが、この心優しい母子には心洗われた。


細かいことを言うと、登場人物のモラルがあまりに現代人に近いところが問題といえるだろう。これなら仇討ちが許されている現代という設定でやっても同じだ。最終的に忠臣蔵の話と絡めていくから時代劇であったのかなという気がした。時代劇は日本人の大半が持つ日本史の知識を借景として使うことで、生きていくジャンルなので忠臣蔵を絡めていくことはアリだと思うが、もう少し効果的に使うことができたと思う。


あれこれ言ってみたもののラストに向かってバタバタした以外は、よくできていた。映画館を出ると小雨が振りだしていた。今日はまだ終わらない。次はデスノートだ。