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ニンテンドーDS Lite入手顛末記

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リアルジャパンプロレスを見終わり酒を飲んで帰宅する途中で秋葉原に寄ってみた。11日はニンテンドーDS Liteの発売日なのでヨドバシアキバに行列がどれくらいできているか見ることにしたのだ。


すると長い行列が・・300人くらい並んでいる。うわぁ、すごいなぁと思っているうちになんとなく並んでしまった。そうこうしているうちに終電もなくなり行き場を失った。いざとなればマンガ喫茶にでも行くかと思っていた。そのうち列は整理されてきて、自分は第3列というところに並ばされた。


どうやらしばらく動きはなさそうなので腰を下ろしゲームをやったり、ネットをやったり、本を読んだり・・を繰り返していた。それでもなかなか時間がたたないので荷物を置いてその辺をぶらぶらしてくることにした。周りの人も同じようにときおり席を立ってコンビニに行ったりトイレに行ったりしているみたいだ。


列の先頭のほうは金をもらって並んでいるホームレスが多い。寒空のもとでの起床は慣れているから強そうだ。高地に住んでいる現地人をシェルパにするのと同じ感覚か。それから中国人がものすごく多い。これも転売目的だろう。外国のオークションに出すのだと思う。欧米では半年以上先の発売だから倍以上にはなる。ただ、倍で売れても利益は16800円。8時間並んだとしたら時給にして2000円程度。それほど割のいい仕事じゃないと思うね。


座るため下に敷いているのはフリーペーパーが多かった。とくにタウンワーク。厚さがちょうど良かったのだろう。アキバ周辺ではタウンワークが飛ぶようになくなったと思うが実際にはこんな使われ方をしているとは・・おもしろいものだ。それからアキバのドンキホーテもバカ売れしたと思う。ホームレスや中国人を含め、こういう経済活動を目のあたりにしていろいろ考えるのは本当におもしろい。


こんな寒い中並んでいる自分はバカバカしいとは思いながらも、実は一度並んでみたかったのだ。中学のころドラクエ3が発売され社会問題になるくらい行列ができた。今回のDSの狂騒はそれ以来じゃないかと思う。ゲームのコアなファン以外の人を巻き込むこういうイベントがどんなものかと体験したかったのだ。


明け方になると本当に寒くなってきた。ダウンを着ていても凍えそうだ。座っていると耐えられないのでポケットに手を突っ込んで立っていた。徐々に空が白んできて、始発電車が動き出した。街灯がひとつふたつと消えていく。それでも寒すぎてまったく睡魔が襲ってこない。始発電車に乗ってアキバに来た人が行列を目の当たりにしてあわてている様子がおもしろい。はやく列に並ばねばとあせる人、これは何の行列だろうかと不思議がる人、列の中から、それを見ているのは変な気分だ。


7時になった。ヨドバシ社員の人が現れ、割り込み防止券というものを配り始めた。これは今回発売されるアイスブルーとエナメルネイビー各色の台数を確定させるものらしい。店員が回ってきて色を聞いて券を配る。列に並んでいなかった中国人が割り込んでひと悶着起こしている。一度券をもらった人がまた列にもぐりこんで排除されている。修羅場やねぇ。


割り込みがひどくなってきて、とうとう券の配布が一時中断された。正直言って寒くて寒くて死にそうだった。はやくしろ、割り込みやめろと思いながらしばらく待つ。排除される中国人を見ると、当然のことながらぜんぜんゲーム好きじゃなさそうな顔をしている。こんな人たちまで巻き込むとは今回の騒動はすごいな。


無事、券をもらってヨドバシに入る。暖房の暖かさに泣けてくる。番号はエナメルネイビーの216番だった。ネイビーのほうが人気があった。各色300台づつトータル600台くらい入荷した模様だ。本体と一緒に「もっと脳トレ」も買った。


帰りの足取りは重い。8時過ぎの電車で家に向かう。周りはディズニーランドに向かう客ばかり。体は心底冷え切っていてなかなか暖まらない。それでも疲れていたのでウトウトしながら家に帰り着いた。手に入れられた喜びはあまりなく、なかなか貴重な体験ができた満足感が残った。といいますか、この入手の顛末こそがゲームじみていた。