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The New Takeuchi Journal Plus+

On The Web Worldwide Since 2001.01.01

「東京ゾンビ」

年々、怖がりになってきている気がする。とくに絶叫マシーンとホラー映画はヤバイ。テレビのCMでも気持ち悪くなるくらいだ。絶叫マシーンは近くを通って「ゴオォーッ!」という音を聞くと本当にイヤな気分になる。ちなみにうちの会社は水道橋にあるので、しょっちゅうイヤな気分になる。


というわけで行ってきました。「東京ゾンビ」。ガラガラでした。観客2名でした。仕事納めも終わった会社も多いだろうに、この観客数はマズイ。心なし、映画館の空気が寒い。前述の話に戻るが映画本編の前に近日公開作の紹介CMが流れる。その中で「輪廻」という最近テレビでもCMをやっているホラー映画が紹介された。自分はガタガタブルブルしながら、指のすき間から画面をのぞき見た。うわ〜、こわいよ〜。ものすごい精神的苦痛だ。これって訴えられないのかね。だって、自分はこわい映画を見に来たのじゃないのだから。


そこでハッと気づいた。「東京ゾンビ」・・ゾンビ映画じゃん。なぜ見に来たかというと、柔術がキーワードになっていて紙プロでも紹介されていたこと。浅野忠信哀川翔がそれぞれアフロとハゲに扮するのを見たかった。そんな見どころに気をとられていたのだが、なんせタイトルにゾンビと入っているくらいだ。ちょっとはグロいシーンがあるはずだ。あ〜ヤダヤダ。


自分は高所恐怖症でもあるのだが、エスカレーターの下りで恐怖を感じるくらいのヘビーな病人である。けっこう普通にエスカレーターに乗っているように見せかけているが、実は心の中では脂汗を流している。これ以外にもいろいろと細かい局面で心拍数が急上昇している。なんか、早死にしそうな気がしてきた。


ホラー映画恐怖症もそれと同等。敏感というより過敏。恐怖を感じない人には絶対にわからないと思うが、見えないもの、起こっていないことにも恐怖を感じるのだ。たとえば下りのエスカレーターでは足を滑らしグラッと自分が倒れ、将棋倒しに人が倒れていく図が軽く想像でき、エスカレーターの段差の角に頭を打ちつけ大量に出血する姿も頭の中に浮かんでいる。こういう想像の加速をコントロールできないのが恐怖の正体だと思っている。以前、「これは病気だから信じちゃダメ」と言い聞かせようとしたことがあるがダメだった。


映画本編では軽くグロいシーンがあった。一瞬、ウッ、帰りたい・・と思ったが、しばらく耐えているうちに大丈夫になってきた。少しは慣れというものもあるらしく、5Fの自分の家にも25年住んでいるうちに慣れてきた。そんなことばかり気にしていたので、映画の内容がなかなか頭に入ってこなかった。感動なんかを求めちゃいけない種の映画だと思うが、やはり感動はなかった。最後まで見ることはできたが、言い方を変えるとそれだけの映画だった。


柔術とアフロとハゲ。これら強力なキーワードの助走で最後まで見せたという気がする。自分の見る映画は構想のおもしろさに本体が追いついていないものが多い。短い紹介文ではものすごくおもしろそうなんだけど・・。やはり観客2名。みんな家でのんびり過ごしていたのだろう。みんな正しいと思う。