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The New Takeuchi Journal Plus+

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マッチメイク

読書

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名古屋に行く電車の中で「マッチメイク」という小説を読み終わった。プロレス関係の推理小説みたいな本である。実は3回読み始めて、3回とも30ページくらいで挫折していた。これは集中工事しかない!そう思って、旅行にもっていって強制的に読ませる(自分に)ことにしたのだった。
のどもとすぎればなんとやらじゃないけど、100ページくらい進むと、あとはグイグイと引き込まれるように読めたのだった。やっぱり、本は導入部が大事だと思った。いくらおもしろいオチが待っていても、そこまでたどり着けなかったらダメである。
さてさて、内容はプロレス会場で起きた殺人事件を起点に話が進んでいく。でも、あんまり作者の人がプロレス好きじゃなさそうなんだよな。この本は江戸川乱歩賞をとっているんだけど選者の人もあまりプロレス好きはいないみたいだった。用語の説明に終始する部分があり(そのために主人公が良くいえば純朴、悪くいえばなにも知らない青年なのかと思った)ちょっと興ざめした。マッチメイクと犯罪者の感じる興奮を同列に置いていく視点はおもしろかったのだが、最後の一部分だけだったので残念。選評にもあったが「無理やりミステリーにしている」という点は否めない。それでも一気に読むとなかなか気持ちいい。
マッチメイクの興奮っていうのは、実はファンが一番知っていると思う。自分もPRIDEのカードを予想して、よくニヤニヤ笑っている。ただ、犯罪者の感じるコントロール願望とはちょっとちがって、かなわぬ夢を夢見る喜びなんだよな。プロレスファンのほうがロマンチックなのだ。

マッチメイク

作者: 不知火京介
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 2003/08
メディア: 単行本